ご案内
地元住民の並々ならぬ努力によって開業した駅
「足柄駅」はもともとは駅でなく、1903(明治36)年1月に足柄信号所(信号場)として開設されました。
1934(昭和9)年12月、丹那トンネルが開通すると御殿場線は東海道本線からローカル線になり、御殿場線沿いの町は寂しくなっていきました。
それとは対照的に、足柄ではこれを好機ととらえて、駅の新設運動を開始。
何しろ、駅のない足柄では隣りの駿河小山駅まで徒歩約1時間、もしくは御殿場まで徒歩約1時間半かけて行き、やっと列車に乗ることができる大変不便な状況でした。
住民総出で駅舎の建設、ホームや線路の土盛りなどに取り組み、更に用地や資材の提供まで行いました。
村民など協力人員は延べ19.000人に上ったそうです。
その甲斐あって、戦後の1947(昭和22)年9月15日、駅に昇格。
足柄駅は、地元住民の並々ならぬ努力により開設された駅です。
とっても離れている2つの「足柄駅」
ちなみに、小田急電鉄小田原線にも「足柄駅」があります。
小田急線「足柄駅」は、所在地の地名が1927(昭和2)年開業当時「神奈川県足柄下郡足柄村」であったことなどから名付けられたそうです。
御殿場線「足柄駅」も所在地の地名が当時「静岡県駿東郡足柄村」だったことに由来し、「足柄信号所」の名前を引き継いで名付けられています。
「足柄」という地名自体は、神奈川県と静岡県の県境付近の足柄山、足柄峠周辺を意味していますから2つの駅が近いように感じますが、実はとっても離れています。
2つの「足柄駅」は「足柄峠」を挟んで、ちょうど真逆。
車で移動しても1時間弱かかるので、乗換可能と勘違いしないようにしてくださいね。
券売機がない
足柄駅には、券売機は設置されていません。
列車内、もしくは下りる駅で清算するようになります。
ホームやロータリーの階段など高くなっている場所にはスロープが設置され、車いすやベビーカーでも特に問題はありません。
現地レポート
足柄駅の駅舎は、だいだい色の屋根が目を引く建物です。 |
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駅前のロータリーは、駅舎のサイズに対して比較的広くなっています。 |
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タクシー乗り場は、ロータリーの駅舎側。 付近のタクシー会社(五十音順)
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バス乗り場は、ホーム沿いの分かり易い場所。 |
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駅の周囲には、郵便局やコンビニなどがあります。 ニューヤマザキ デイリーストア 足柄駅前店
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ロータリー脇には、飲物や食品を販売するお店もあります。 橋本屋商店(HASHIMOTO)
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ロータリーから駅舎へは、枕木の階段を上っていきます。 |
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車いすの方は、道路側に設置されているスロープから、駅舎へ向かうことができます。 |
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スロープを上った先には、デザインが特徴的なトイレがあります。 |
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光を通す天井なので、トイレ内は明るく安心。 |
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トイレから駅舎に向かって左手に進むと、地元出身の英雄・金太郎の銅像があります。 金太郎のおはなしについてはこちら |
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駅舎の入口は、トイレから向かって左側。 |
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駅舎に入ってすぐ右手には、木製のベンチが2基。 |
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この駅舎には以前、出札口や事務室などが設置されていました。 |
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駅舎入口の反対側は、屋内に入らなくても屋外からそのままホームへ行ける通路となっています。 |
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ホームへは1番線を横断して行きます。 |
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ホームは約1.5mほど高くなっていますが、緩やかな階段と共にスロープがあるので車いすでも問題ありません。 |
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足柄駅は、1面2線の島式ホーム。 |
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ホームのもっと端の方からの眺め。 |
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ホームから眺めた駅前ロータリー。 |
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「国府津」行きの列車が出発。 |
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足柄駅は、のどかな雰囲気満載の駅です。 |
基本情報
住所 | 静岡県駿東郡小山町竹之下4011 |
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駐車場 | 有り(送迎用) |
アクセス |
東名御殿場ICから約8km(約20分) |
- 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により変更する場合もございます。
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