JR御殿場線 御殿場駅について、多数の写真や説明文で詳しくご案内

御殿場駅

御殿場市 利用する
2024.4.12 2018.7.24
御殿場駅

ご案内

  • JR御殿場線の主要駅
  • 富士山や富士五湖、箱根の玄関口の一つ
  • 標高455mに位置し、夏場涼しく、冬場は肌寒い

JR御殿場線 御殿場駅は富士山や富士五湖、箱根の玄関口の一つとして駅前からは富士山麓や河口湖、箱根方面などへ向かうバスが発着し、多くの観光客が訪れます。
また観光シーズン以外の時期も、地元の通勤通学客や「御殿場プレミアムアウトレット」へ向かうシャトルバス利用者が多く訪れ、1日約5,000人弱が利用しています。

現在ではローカル線として知られる御殿場線も、その昔、東海道本線の中間駅の1つとして活躍していた時期がありました。

御殿場駅の歴史

御殿場駅は1889(明治22)年2月、国府津~沼津間開通時、旧東海道本線(現在の御殿場線)の中間駅の一つとして開業しました。
御殿場駅前は、旧東海道本線(現在の御殿場線)開通により汽車で来る富士登山客に備えて旅館や商店、運送店などが立ち並び、大変な賑わいを見せていました。

しかし、その繁栄も長くは続きませんでした。
御殿場駅は標高455mに位置し、当時は沼津駅(標高7m)・国府津駅(標高20m)の両方向から来る列車はこの山間部の急勾配を登るために、御殿場駅まで補助機関車を連結して運転していました。
また、他にも急勾配に強いマレー式機関車を投入するなどの数々の急勾配対策を講じてきましたが、産業の発展に伴い激増する便数をさばくためには、旧東海道本線(現在の御殿場線)の連続する急勾配区間が大きな障害となっていました。
その対策として、新たに国府津から小田原・熱海を経て沼津に抜ける新線が検討され、1934(昭和9)年には丹那トンネルが開通。
東海道本線のルートが熱海経由に変更されたことにより、御殿場線は主要幹線の中間駅からローカル線の一駅になってしまいました。
それにより御殿場駅の発着本数も、1日に100本以上の旅客・貨物列車が往来していたものが、僅か20数本と激減してしまいました。

物資が不足する第二次大戦中には、新線敷設の資材として運用する為に御殿場線上りレールが取り外され、複線だった御殿場線も単線となってしまいました。
複線だった頃の名残は、現在でも駿河小山駅付近の旧線の鉄橋や谷峨(やが)駅付近の箱根第7号隧道などで見ることができます。

現在の電車はパワーがあるのでもちろん単独走行していますが、御殿場駅に到着すると標高が高くなるため肌寒く感じるかもしれません。
夏場は涼しく過ごしやすく感じますが、寒い時期に暖かい場所から訪れる場合は、1枚はおれるものを用意する事をお勧めします。

駅舎には上り下りする各場所にエレベーターが設置されており、ベビーカーや車いすでも特に問題はありません。

現地レポート

御殿場駅は富士登山の玄関口としてふさわしい山小屋風の造りで、駅の東西を自由連絡橋で繋ぐ橋上駅舎となっています。

御殿場駅 駅舎

改札口&切符売り場は2階に位置しています。
1番線は「松田・国府津」方面行きの上り線。
2、3番は「沼津」方面行きの下り線となります。
合計2面3線のホームがあります。

御殿場駅 改札口

切符売り場は、2階の改札口脇。

御殿場駅 切符売り場

改札を出て左手奥に、コインロッカーが設置されています。
ロッカーの数は大小合わせて40個ほど。
料金は¥300~600/1日です。

御殿場駅 ロッカー

改札を出て正面には、コンビニ仕様のキオスク「ベルベルマート」が営業しています。

営業時間 7:00~20:30
電話番号 0550-81-4005
御殿場駅 キオスク

改札を出て左手が「富士山口」。
右手が「乙女口」となります。


富士山口
御殿場駅 改札口からの眺め

現地レポート(富士山口)

富士山口は、階段を左に下るとタクシーとバス乗り場。
右に下ると送迎車用の駐停車場とお手洗いがあります。

御殿場駅 富士山口階段 富士山口

タクシー乗り場は、階段を下りてすぐのところ。

御殿場駅 タクシー乗り場 階段を下りてすぐのところ

バス乗り場も、階段を下りた正面の分かり易い位置に見えてきます。

御殿場駅 バス乗り場 階段を下りた正面の分かり易い位置

富士山口1階にエレベーターで下る場合、改札を出てまず左折。

御殿場駅 富士山口1階にエレベーターで下る場合、改札を出てまず左折

更に、コインロッカー前でもう1度左折、Uターンするようにホーム側に進んだ先にあります。

御殿場駅 更に、コインロッカー前でもう1度左折

エレベーターで富士山口1階に下りると、バス乗り場やタクシー乗り場付近に出てきます。
1階から2階に上りたい場合は、富士山側から駅舎を正面に見て階段の右側、弁当屋「桃中軒」の隣りにエレベーター乗り場があります。

御殿場駅 1階から2階に上りたい場合は弁当屋「桃中軒」の隣りにエレベーター乗り場

バス乗り場は、行く方面により乗り場が「富士山口」と「乙女口」に別れます。
富士山口側のバス乗り場からは、箱根登山バスや富士急行系列のバスが主に発着しています。

御殿場駅 富士山口側のバス乗り場からは、箱根登山バスや富士急行系列のバスが主に発着

バスの切符売り場は、1番乗り場付近。

御殿場駅 バスの切符売り場 1番乗り場付近

待合所はその隣りに設置され、10人程度が座ることができます。
冷暖房がない為、連日の暑さが続くこの時期には心づかいのうちわが置かれていました。

御殿場駅 待合所 その隣りに設置

富士山口のトイレは、富士山口階段を右に下った先にあります。
バス乗り場とは、富士山口階段を挟んだ反対側。
富士山をイメージした造りの建物です。

御殿場駅 富士山口のトイレは、富士山口階段を右に下った先

お手洗い前には、富士山の伏流水が出る水汲み場が設置され、富士登山客が足元などを洗えるようになっています。

御殿場駅 富士山の伏流水 水汲み場

駅前の小さな広場には、富士山と傘雲をイメージしたモニュメントがあります。
東京帝国大学卒業後、理学博士として雲の研究に携わり、1927年御殿場市に阿部雲気流研究所を設立した阿部正直(まさなお)氏に敬意を表して設置されたものです。

御殿場駅 富士山と傘雲をイメージしたモニュメント

広場には、焼き芋型の岩「富士火山弾」も飾られています。
幅が70㎝ほどあり、富士山噴火時にはこんなものが空から落ちてきたかと思うと恐ろしくなります。

御殿場駅 富士火山弾

駅舎から右手にトイレや交番、左手に送迎用の駐停車場を過ぎ、50mほど進むと、「ポッポ広場」があります。

御殿場駅 ポッポ広場 駅舎から50mほどのところにある

ここでは、懐かしのD52蒸気機関車が展示されています。

御殿場駅 ポッポ広場 D52蒸気機関車

昭和19年5月に製造されたこの蒸気機関車は、山陽線や東海道線で貨物列車を多く牽引した後、昭和29年7月から御殿場線の端の駅がある「国府津機関区」に配属になりました。

御殿場駅 昭和19年5月に製造された 蒸気機関車

それから昭和43年8月8日に引退するまでの25年間、箱根の難所25/1,000の急勾配など山間を何百回と往復し、地球を18周半する距離を走行しました。
現在は御殿場駅前のシンボルとして、多くの御殿場駅利用客を見守っています。

御殿場駅 御殿場駅前のシンボル 蒸気機関車

蒸気機関車D52の脇には、「汽車ポッポ」の歌碑が設置されています。

御殿場駅 汽車ポッポの歌碑

この有名な童謡の作詞家・富原薫(ふはら かおる)さんは御殿場出身。
市内で教員として働く傍ら、作詞も手掛けていました。

御殿場駅 汽車ポッポの作詞家・富原薫さん

もともとこの歌は、旧陸軍の演習場があった御殿場駅で蒸気機関車(汽車)に乗って出征する兵士を見送る内容の「兵隊さんの汽車」として世に出しましたが、戦後、「汽車ポッポ」と内容を改め現在まで歌い継がれています。

御殿場駅  汽車ポッポ

「富士山口」側の駅舎1階部分には、ラーメン屋「ジャンジャン軒」や居酒屋「御殿酒場」、美容室「フラージュ」。

御殿場駅 富士山口駅舎1階 ラーメン屋 居酒屋 美容室

ラーメン屋「ジャンジャン軒」前には、ポストが設置されています。

御殿場駅 富士山口側駅舎前にはあるポスト

駅舎の階段を挟んだ向かい側、1階部分には居酒屋「坐・和民」や弁当屋「桃中軒」が入っています。

御殿場駅 富士山口駅舎1階部分 居酒屋 弁当屋

基本観光情報

住所 静岡県御殿場市新橋1898-3
停車場 有り(送迎用)
アクセス

東名御殿場ICから約1.5Km(約5分)

  • 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により変更する場合もございます。
    お出掛け前に、現地にご確認ください。

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