ご案内
富士山の絶景スポット富士岡駅ホーム
富士岡駅に到着したら、まず注目してほしいのがホームから眺める富士山。
駅の南側は住宅街となっていますが、北側は気持ちいいぐらいに遮るものがない大パノラマ。
天気が良ければ、雄大な富士山をご覧頂けます。
信号所として開設された富士岡駅
この富士岡駅はかつて、岩波駅と同様に駅ではなく信号所として開設されました。
御殿場線が東海道本線として活躍していた当初、約15.2㎞ある御殿場~佐野(現・裾野)間は駅がなく、運転上支障をきたすこともしばしば・・・。
この頃は自動信号化されておらず、 駅間に一列車しか入れませんでした。
つまり、佐野(現・裾野)に到着した列車は、前の列車が御殿場を出ない限り、出発できなかったのです。
そこで1985(明治28)年頃、神山信号所を両駅のほぼ中間地点に開設。
これにより運転本数を増やし、多少なりとも改善はされたものの、増便の要望は益々増すばかり・・・。
そこで、1911(明治44)年5月1日、御殿場~佐野(現・裾野)間に富士岡と岩波、2つの信号所を設置し、今度は3分割するようにしました。
- 御殿場~富士岡間、約5.2㎞
- 富士岡~岩波間、約4.7㎞
- 岩波~佐野(現・裾野)間、約5.3㎞
それにより前列車の駅通過待ちによる問題は、再び緩和されることになりました。
その後、戦時中の1944(昭和19)年8月1日、駒門(富士岡駅から南へ約1kmの場所)にある軍部の強い後押しを受け、信号所から駅に昇格。
営業開始当初は「陸軍重砲兵学校富士分教場」へ通勤・通学する軍人・軍属専用の駅でしたが、約3か月後の11月には一般客の利用も可能になりました。
スイッチバック用築堤のその後
当時は馬力の弱い蒸気機関車が活躍しており、勾配がきつい富士岡駅周辺では、水平な待避線を利用して発着する必要がありました。
そこで、傾斜角ゼロのスイッチバック用築堤が設けられ、沼津発の上り列車が勾配に耐えられず動輪が空転して坂を登れなくなっても、この待避線までバックすれば再び発車できるようにしました。
しかし、1968(昭和43)年6月、御殿場線の電化に伴い、スイッチバックは廃止となりました。
スイッチバックに利用されていた築堤は、現在「富士見台」という公園になっています。
御殿場線に関わる多くの人たちの協力により完成したこの公園からは、その名の通り雄大な富士山を眺めることができます。
駅舎からホームへ向かうには、約35段の階段を上り下りする必要があります。
残念ながら、エレベーターは設置されていません。
自力での歩行が難しい方は、スロープが設置されている隣りの「南御殿場駅」を利用することをお勧めします。
現地レポート
駅前は少し広めの広場になっており、お迎えの車の駐停車場になっています。 |
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お手洗いは、駅舎を出て隣りにある別棟の建物です。 |
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「富士岡駅」に売店等はありませんが、入口前に自動販売機が並んでいます。 |
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駅舎内には中央を囲うように木製ベンチが置かれ、10名ほどがゆったりと座れます。 |
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駅の窓口は、7:10~18:45までの営業となります。 |
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自動改札機は設けられていません。 |
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入場用タッチセンサーの後ろには、出場用タッチセンサー。 駅員さんがいる場合
駅員さんに切符を回収・清算してもらう 駅員さんがいない場合
乗ってきた電車の車掌さんに切符を回収・清算してもらう 駅員さんがいなく、車掌さんにも渡せなかった場合
切符回収ポストに切符を入れてくる など時間や状況により変わってきます。 |
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改札を入ってすぐ右手には、「TOICA」のチャージ機。 |
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ホームへは約35段の階段を上り、1番線を跨ぐ跨線橋を渡って行きます。 |
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跨線橋内部の様子。 |
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「富士岡駅」のホームは、1面2線の島式ホーム。 |
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富士岡駅は、北側がど~んと開けた場所にあります。 |
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ホームに屋根がある周辺だと、木々が少々邪魔なのですが・・・ |
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ホームを沼津側に歩いて屋根のない部分まで来ると、こ~んな雄大な富士山をご覧頂けます。 |
基本情報
住所 | 静岡県御殿場市中山 |
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停車場 | あり(送迎用) |
アクセス |
東名御殿場ICから約5.5㎞(約13分) |
- 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により変更する場合もございます。
お出掛け前に、現地にご確認ください。
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アクセス時間
- 所要時間は、道路状況等により変更になることがございます。おおよその目安としてご参考になさってください。