ご案内
岸信介元首相が晩年をすごした自邸
「東山旧岸邸」は1970(昭和45)年、岸信介元首相が73歳のときに、この地へ転居し晩年の17年間をお過ごしになられた邸宅です。
岸元首相が1987(昭和62)年に亡くなられた後は、2003(平成15)年に御殿場市に寄贈され、一般公開されるようになりました。
建築家・吉田五十八の晩年の作品
邸宅は建築家・吉田五十八氏の晩年の作品で、1969(昭和44)年に建てられました。
伝統的な数寄屋建築の美と、現代的な住まいとしての機能の両立を目指して設計され、施主である岸元首相の生活にも配慮されています。
また、工業生産材料の使用、各部屋の障子の荒組、和室の欄間の吹き抜けなど、吉田氏の建築的特徴を見ることができます。
現地レポート
「東山旧岸邸」の看板案内図
駐車場「東山旧岸邸」は「とらや工房」に併設され、同じ駐車場を利用します。 |
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「とらや工房」のシンボルとなっている茅葺の山門をくぐり、散策路を道なりに進みます。 |
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途中にある東屋を過ぎてしばらく進むと「東山旧岸邸」の案内看板があります。 |
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「東山旧岸邸」は、1969(昭和44)年に建てられた建築家・吉田五十八氏の晩年の作品です。 |
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邸宅の玄関前には、広めのロータリー。 |
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樹齢400年の太郎冠者この椿は樹齢400年で、国内で現存する太郎冠者の中でも最長寿に近いと云われています。 |
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訪れたのは12月の中旬でしたが、ちらほらピンクのかわいらしい花が咲いていました。 |
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それにしても御殿場市では、沿道や民家の庭に生えている椿をよく見かけます。 |
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ロータリーのすぐ脇には、身障者用の駐車場。 |
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見学の際、まずは写真左手の建物で入場料を支払います。 |
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受付所の脇には売店もあり、富士山グッズや「虎屋」の羊羹も購入できます。 |
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見学する建物には入口が2つありますが、右が正面玄関で公人用。 雨の日は滑る危険がある為、使用人用の玄関をご案内することもあるそうです。 |
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玄関ホール広い玄関ホールには、応接セット。 |
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書斎兼応接間「玄関ホール」の北向きにあるお部屋は10畳の「書斎兼応接間」。 |
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水屋和室に向かう廊下の端には「水屋」があります。 この廊下は現在、バリアフリーに配慮し、段差のないフローリングとなっていますが、もともとは1段低い土間となっていました。 |
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和室欄間や吊束のないスッキリとした印象の和室です。 |
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縁側縁側からの眺めは、心和む和の庭園。 |
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庭園の石灯篭は、吉田茂元首相がもともと所有していたものだそうです。 |
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庭園から眺めた和室の様子。 |
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居間「玄関ホール」からすぐの場所にある「居間」。 |
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居間の照明は、建築家・吉田五十八氏のデザインによるもの。 天井には塩化ビニールが使われていますが、部屋の雰囲気にうまく溶け込み、聞かないと気づきません。 |
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居間のテーブルは鏡面仕上げ。 コーナーの掃き出し窓は全開でき、開けると庭園との一体感が味わえます。 |
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コーナーにあるサッシレールの様子。 |
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食堂12人座れる大きなテーブルでは、要人をもてなすこともあったそうです。 壁面には、黄金が眩しい蒔絵装飾。 |
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食堂で目を奪われるのは、絵画のような庭園の景色。 岸元首相はこの食堂で、3年かけて1,150枚の写経を行い、昭和61年に高野山に奉納なさったそうです。 |
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庭園小川の流れる美しい和風庭園ですが、実はこの小川、自然のものではなく、井戸の水をポンプでくみ上げ循環させているそうです。 |
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庭の奥には、小さな滝。 |
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その滝の近くには、もとは伊藤博文元首相が所有していた石灯篭があります。 |
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厨房当時、斬新なデザインのキッチン。 |
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火災の出やすい厨房の入口には、シャッターが設置されています。 |
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厨房で目を引くのが、ズラッと並ぶ配電盤スイッチ。 |
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女中室当時、3人の女中さんがいて、そのうちの1人は住み込みだったそうです。 |
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階段2階は寝室や浴室、倉庫として使われていたプライベート空間で、通常は非公開となっています。 「東山旧岸邸」では、あらゆる角度から考察し計算しつくされた吉田五十八氏の建築手法の数々を見ることができます。 |
基本情報
住所 | 静岡県御殿場市東山1082-1 | ||||
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TEL | 0550-83-0747 | ||||
FAX | 0550-83-0778 | ||||
お休み | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日) 12/29~1/3 |
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営業時間 |
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駐車場 | 有り(無料) | ||||
アクセス |
東名御殿場ICから約2Km(約5分) JR御殿場駅から富士急バスで「御殿場駅~東山循環」乗車「東山」下車(約18分) |
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料金 | 大人 ¥300 小中学生 ¥150 | ||||
サイト | ホームページ Instagram |
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