JR御殿場線「大岡駅」は、戦中は軍需工場、終戦直後は官公庁や学校の最寄り駅として活躍してきました

大岡駅

2018.8.15
大岡駅

ご案内

  • 戦中は軍需工場、終戦直後は官公庁や学校の最寄り駅として活躍してきた駅

「大岡駅」はもともと、日本が太平洋戦争真っただ中の1944(昭和19)年4月1日、「仮乗車場」として設けられました。
当時、沼津市街地から離れた大岡地区には、戦争に必要な兵器やその部品を作る軍需工場(東芝機械、マーレエレクトリックドライブズジャパン、矢崎電線など)が集中していました。
この軍需工場への通勤者輸送を目的に、「仮乗車場(現・大岡駅)」が開設され、当時この駅を利用する乗客の大半は、勤労動員された女性や学生達だったそうです。
敗戦の色が濃くなってきた1945(昭和20)年7月17日、軍需工場を抱える東海道の主要都市として「沼津駅」周辺では米軍機の猛爆撃を受け、辺り一帯は焼け野原と化してしまいました。
やがて、1945(昭和20)年8月15日終戦。
戦後、米軍の攻撃により使えなくなった「沼津駅」周辺の官公庁や学校が、「大岡駅」周辺に移転してきました。
それらが復帰するまでの間、今度は官公庁や学校に通う多くの乗降客が「仮乗車場(現・大岡駅)」を利用した為、1946(昭和21)年1月15日、正式な駅としての「大岡駅」が誕生しました。

駅構内に段差はなく、車いすでも特に問題はありません。
駅前の駐停車スペースと駅構内の境には、約15㎝の段差があります。
その部分のスロープは信号か線路側にありますが、周囲の車に十分注意する必要があります。

現地レポート

「大岡駅」の看板案内図

大岡駅 看板案内図

「大岡駅」は大開口が設けられ、改札窓口を通ったらすぐホームに向かうシンプルな造りです。

大岡駅

「大岡駅」の窓口の営業は、7:10~19:15まで。
営業時間外は車内の車掌さんが対応するようになります。
また、それ以外にも業務の都合により一時窓口を閉鎖する時間があります。
窓口にご用のある方は、「きっぷうりばの営業時間検索」でご確認の上、お出掛けください。

大岡駅

切符売り場付近にはベンチが3基。

大岡駅

改札に、ゲートは設けられていません。
切符を駅員さんにチェックしてもらうか、入場用のタッチセンサーにICカード「TOICA」をタッチして入場します。

TOICA
JR東海が提供する在来線のIC乗車券サービスの総称

大岡駅

また、出場するときも同様、ICカード「TOICA」を持っている人は、出場用のタッチセンサーにタッチして出場します。
「TOICA」を持っていない人は、
駅員さんに切符を回収してもらう
車掌さんに切符を回収してもらう
切符回収ポストに切符を入れてくる
など、時間や状況によって、回収方法が変わってきます。

大岡駅

改札を入ってすぐ右手に、ICカード「TOICA」のチャージ機があります。

大岡駅

改札を入ってすぐ左手に、駅舎とは別棟のトイレがあります。

大岡駅

「大岡駅」は、単式ホーム1面1線。
上下線が交互に到着します。

大岡駅

ホームには、待合室があります。

大岡駅

こちらの待合室内には、ベンチが4基設置されています。
入ってすぐのところに段差が2段あるので、階段が苦手な方は改札窓口付近のベンチをご利用ください。

大岡駅

「大岡駅」の駅名標。
ひらがなで書かれた駅名に、一人でクスっと笑ってしまいました。

大岡駅

駅には売店がありませんが、駅舎前には自動販売機が並んでいます。

大岡駅

「大岡駅」前には、小規模ながらタクシー待機場所と送迎車停車場があり、3~4台ほど停車することができます。
駅構内からこの停車場の間に、約15㎝の段差がありますので、車いす等の方はご注意ください。

大岡駅

大岡駅から自転車に乗り換え、学校に通う学生達の駐輪場。
戦時中は勤労学生、終戦直後は官公庁や学校に通う通勤・通学客と、時代と共に移りゆく客層を見守ってきた「大岡駅」は、今も多くの通勤・通学客に利用されています。

大岡駅

基本情報

住所 静岡県沼津市大岡2477
駅の窓口
営業時間
7:10~19:15
  • 営業時間内でも、業務の都合により一時窓口を閉鎖する時間があります。
    窓口にご用のある方は「きっぷうりばの営業時間検索」でご確認の上、お出掛けください。
停車場 有り(無料)
アクセス

東名沼津ICから約4km(約10分)

  • 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により変更する場合もございます。
    お出掛け前に、現地にご確認ください。

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