注目ポイント
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ジオサイトや県の天然記念物に指定されている注目の滝
「鮎壺の滝」は、静岡県沼津市と駿東郡長泉町の境界を成す黄瀬川の中流にある滝です。
高さ約9m、幅約65mあり、1996(平成8年)県の天然記念物に、2013(平成25)年ジオサイトに登録されました。
今後、滝の周辺を伊豆半島ジオパークの一部として整備を進める計画があり、これからも目が離せない名所です。
天気のいい日には、滝と一緒に富士山を眺めることができ、"富士見の滝"とも呼ばれています。
三島溶岩流の痕跡が多数
「鮎壺の滝」は、三島溶岩流と黄瀬川の流れによって形成されました。
およそ1万年前の富士山噴火時、愛鷹山と箱根山の谷間を埋め尽くしてこの地に流れ着いた三島溶岩流は、火山灰が降り積もってできた愛鷹ローム層によって堰き止められ、流路をここで楽寿園方向に変えています。
そのため、ここは溶岩流の南西側の末端となります。
その後、溶岩の下の柔らかいローム層だけ黄瀬川の流れによって削られ、残った硬い溶岩が滝の落差を作り出しました。
滝の上部では、幾重にも岩盤が積み重なった様子を見ることができます。
また岩盤の底からは、溶岩樹型を覗き込むこともできます。
「七人の侍」ロケ地
「鮎壺の滝」は黒澤明監督の代表作『七人の侍(1954)』の撮影場所にもなっています。
利吉と勘兵衛ら6人の侍たちが滝壺の上に腰をおろし握り飯を食べていると、菊千代(三船敏郎)が川に潜って得意気に魚を捕まえる場面です。
その魚は演出上、ふんどしの中に隠していたそうですが、改めて映画を見直しても違和感なく、魚を取り出しています。
さすが、日本を代表する名優ですね。
そんな「鮎壺の滝」には、悲しい言い伝えがあります。
滝にまつわる伝説
その昔、黄(木)瀬川の里の長者が子供に恵まれなかったため、里の観世音に夫婦で祈願しました。
すると、かわいい女の子が生まれ、鶴や亀のような長寿を願い「鶴亀」と名づけました。
ところが、長者夫婦は鶴亀を残して早くに亡くなってしまい、彼女は酒場で飯炊きや接待をして生活を営むようになりました。
美しく明るかった彼女は大変評判となり、彼女の噂を聞きつけた源頼朝の家臣達が鶴亀を召し出させようとしました。
かたくなに拒んだ鶴亀はなんとか逃れ、鮎壺の滝までやってきました。
すると神が現れ「今まで苦労してきたお前の事を思うと、この私も胸が痛む、この滝の水で、すべての苦しみを洗い流しなさい。」
と告げられ、鶴亀は鮎壺の滝に身を投げてしまったそうです。
この伝説には諸説あり、ひたすら父母の冥福を祈ったが18歳になると無常を感じて滝に身を投じたとも、黄瀬川宿の遊女であった鶴亀が曾我兄弟の仇討ちの場から逃れて滝に身を投じたとも云われています。
現地レポート
県道87号線沿い駐車場の看板案内図

無料駐車場1「鮎壺の滝」付近で無料で停められる駐車場は2カ所あります。 |
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建物の沼津側1階に駐車場入口があります。
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駐車場から下土狩駅方面に20mほど進んだところにある入口を入ると、事務室があります。 |
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事務室の方に「鮎壺の滝に行く」旨を伝え、事務室前に備え付けられている認証機に駐車券を通し、1時間無料にしてもらいます。
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「鮎壺の滝」は、伊豆半島ジオパークのジオサイトに登録されています。 長泉ビジターセンター営業時間
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無料駐車場22つ目の無料駐車場は県道87号線沿いにあり、4台まで停めることができます。 |
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ここから"鮎壺の滝 250m"看板が示す方向に進みます。 |
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住宅の間を抜ける緩やかな坂道を下っていきます。 |
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本宿用水途中には、「本宿用水」の案内板があります。 |
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遊歩道を「鮎壺の滝」手前まで進むと、右手にグラウンドのような広場があります。 |
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鮎壺広場「鮎壺の滝」周辺には公園(広場)が3カ所ありますが、ここはその1つ目「鮎壺広場」。 |
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広場にある歩道橋を上ると黄瀬川の堤防に出るので、「鮎壺の滝」の滝口を眺めることが出来ます。 |
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滝の上部はゴツゴツの岩盤で覆われ、約1万年前、富士山噴火時に愛鷹山と箱根山の谷間を埋め尽くし流れ着いた三島溶岩流の岩石の様子を眺められます。 |
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遊歩道に戻ると、浅い小川の上を渡る橋が架けられています。 |
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更に進むと、陸地にゴツゴツの岩石が盛り上がっており、ここでも三島溶岩流の勢いを感じることができます。 |
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そこから橋を渡った先は、斜面の高い位置を進む遊歩道と低い位置を進む遊歩道に分かれますが、2つの遊歩道はところどころで合流します。 |
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低い位置の遊歩道の途中に、河原に下りる階段があります。 |
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河原から撮影した「鮎壺の滝」落差は約9m。 |
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河原から眺めた吊り橋の様子 |
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滝の右側は岩盤の下が窪んでおり、柔らかいローム層が削られた様子を見ることが出来ます。 |
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溶岩樹型を見る為には、河原に転がる飛び石を渡って行かなければなりません。 |
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私が訪れたときは晴天が何日も続いた後だった為、無事に渡ることが出来ました。 溶岩樹型溶岩樹型は溶岩流がのみ込んだ木が熱によって焼失され、その部分が木の幹の形をした空洞となっているものです。 |
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しっかりと幹の形を確認できます。 |
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滝の裏側にも行ってみます。 |
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遊歩道に戻り、吊り橋方面に進みます。 |
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途中、撮影スポットの案内板があるので、ここからも「鮎壺の滝」をパシャっと1枚撮影。 |
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撮影スポットから撮影した「鮎壺の滝」バックにマンションが入らず富士山を収めることができるので、"富士見の滝"らしい自然な1枚が撮影できます。 |
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鮎壺公園更に遊歩道を進むと吊り橋の手前に、2つ目の公園「鮎壺公園」があります。 |
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トイレは、卵型の面白い形。 |
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「鮎壺のかけ橋」を渡る手前には、観光客数調べの為のボードがあります。 |
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鮎壺のかけ橋吊り橋に到着。 |
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「鮎壺のかけ橋」は沼津市と長泉町の境界線となる黄瀬川に架けられ、橋のほぼ中央で床が透けている辺りから沼津市に入ります。 |
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「鮎壺のかけ橋」から撮影した「鮎壺の滝」吊り橋からは滝の全体像が望め、バックに富士山も撮影できますが、その手前にはマンションも入ります。 |
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「鮎壺」という名前は、鮎がこの滝で止められ遡上できずに群れていたことに由来すると云われています。 |
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鮎壺の滝公園吊り橋を渡った先には、3つ目の公園「鮎壺の滝公園」があります。 |
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沼津側の川岸から撮影した「鮎壺の滝」愛鷹ローム層を正面に眺めることが出来ます。 |
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「鮎壺の滝」は、住宅街の中にいきなり雄大な景色が広がる珍しい場所です。 |
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基本情報
住所 | 静岡県沼津市大岡、静岡県駿東郡長泉町下土狩 | ||||
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駐車場 |
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アクセス |
新東名長泉沼津ICから約4km(約10分) 東名沼津ICから約4.5km(約10分) 御殿場線下土狩駅より徒歩約5分 |
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