6,000鉢以上の菊や竹で飾った大型盆景や「東海菊花大会」出品作品がライトアップされる「楽寿園 夜菊鑑賞」

楽寿園 夜菊観賞

2018.11.12
楽寿園 夜菊観賞

ご案内

「楽寿園」では「菊まつり」が毎年10月下旬から11月下旬にかけて約1カ月間開催されます。
この行事は三島の秋の風物詩となっており、多くの方が訪れます。

毎年違ったテーマの大型盆景ぼんけいが飾られ大変見応えがありますが、2018年のテーマは「楽寿園の大地・自然」。
三島溶岩流の大地に生い茂った自然を、6,000鉢以上の菊や竹で飾っており、圧倒される華やかさです。

また、同時に「東海菊花大会」出品作品も展示さ、愛好家が丹精込めて育てた作品が、まつりを華やかに彩ります。

期間中には、これらの作品をライトアップする「夜菊鑑賞」も行われ、17:00~21:00まで、暗い夜に幻想的に浮かび上がる菊の花をご覧いただけます。
「夜菊鑑賞」は入園無料となりますので、ぜひお気軽にお出掛けください。

現地レポート

楽寿園には2つの入場口がありますが、今日は三島駅南口を出て右に進んだところにある「駅前入園口」から入場します。

楽寿園 三島駅南口

入園前の広場にも、たくさんの菊が飾られています

楽寿園 駅前入園口

夜でも順路に灯りが灯されているので、安心。

楽寿園 夜菊観賞

入場して早速、見応えのある総合花壇が飾られています。

楽寿園 夜菊観賞 総合花壇

展示会場に向かう散策路は、番傘で雅なライトアップ。

楽寿園 夜菊観賞 番傘で雅なライトアップ

薄暗い林の向こうに、艶やかな大作がいよいよ見えてきました。

楽寿園 夜菊観賞

斬新で見応えのある菊の祭典に、思わず圧倒されてしまいます。

楽寿園 夜菊観賞 大型展示

この作品の迫力、写真だと伝わりづらいのですが、150㎝ほどの人がこんなに小さく見えるんです。

楽寿園 夜菊

今年の作品のテーマは「楽寿園の大地・自然」。
もう少し具体的にいうと、三島溶岩流が表現されています。
この楽寿園は、1万年以上前の富士山噴火で流れついた三島溶岩流の上に樹木が生い茂ったところに造られた公園です。
その大地や自然を、色とりどりの菊たちで表現しています。

楽寿園 菊花展 楽寿園の大地・自然

富士山は、懸崖けんがい菊で表現。
まだ蕾ですが、この菊が満開となった時には朝日に染まった赤富士となります。

楽寿園 菊花展 富士山

大地に根付く木々は、枝を広げたような形の大型懸崖けんがいと竹で表現されています。
地面の黒い砂利と赤いイルミネーションは、溶岩流。

楽寿園 菊花展 大型懸崖

こちらは溶岩流の大地から、新たに芽生えた植物を表現しているのでしょうか?
黒かった大地に、色とりどりの菊が咲き誇ります。

楽寿園 菊花展 三島溶岩流

奥にも、伊東市にある「城ヶ崎海岸」の超大型盆景ぼんけいが展示されています。
城ヶ崎海岸も大室山が噴火した際、流出した溶岩が波に侵食されて出来た絶壁海岸です。

楽寿園 菊花展 城ヶ崎海岸

この作品も大変大きく、サイズはこんな感じ。
150㎝ほどの人が、小さく見えます。

楽寿園 菊花展 大型展示

作品の中央、断崖が凹んでいる部分に架かるのは「門脇吊り橋」。

楽寿園 菊花展 門脇吊り橋

作品の左側にそびえる白い塔は「門脇灯台」。

楽寿園 菊花展 門脇灯台

もしや右側にある、世間のサイズ感を一切無視した超巨大キャベツは「大室山」でしょうか?
直径300ⅿの噴火口をもつ火山が、かわいらしく見えます。

楽寿園 菊花展 大室山

愛好家が丹精込めて育てた菊の競技会「第66回 東海菊花大会」の作品も展示されています。

楽寿園 東海菊花大会

素晴らしい作品の数々がズラッと並び、菊まつりを華やかに彩ってくれています。

楽寿園 東海菊花大会

崖から流れ落ちる滝のような形の「懸崖けんがい作り」。
ここは静岡県なので、もちろん「静岡型」が飾られています。
ほどよい丸みがある「前垂れ型」も美しいのですが、「静岡型」も自然風の曲線美が楽しめます。

楽寿園 東海菊花大会 懸崖

花びらの先端が中心に向かって盛り上がっている「厚物あつもの」。
見た目に重厚感があります。

楽寿園 東海菊花大会 厚物

花びらが筒状に細くなっている「管物くだもの」。
花びらの細さが3㎜にも満たないんじゃないか?!
という、ほっそ~い花びらの菊もあり、その繊細さに驚きます。

楽寿園 東海菊花大会 管物

多数の花を付ける「スプレー菊」。
凛とした華やかさの和菊とはイメージが大分異なり、かわいらしい華やかさがあります。

楽寿園 東海菊花大会 スプレー菊

小菊が丸くドーム状に仕立てられた「ドーム菊」。
ブーケのようなかわいらしさがあります。

楽寿園 東海菊花大会 ドーム菊

1鉢1鉢の世界観が楽しめる「盆栽菊」。
右側は、形の良い岩と菊がコラボレーションした「岩付」。
左側は、力強い幹で直立した「直幹仕立て」。

楽寿園 東海菊花大会 盆栽菊

どの菊も美しいのですが、それらが一堂に集められると更に華やかになります。

楽寿園 東海菊花大会 総合花壇

夜菊の時間帯でも、お休み処「桜」が開いてました。
暗い夜でも、ここでほっと一息。

楽寿園 お休み処桜

夜菊鑑賞は「正門」からも入場できます。

楽寿園 正門

「正門」前は番傘で飾り付け。

楽寿園 正門前

「正門」から大型展示がされている広場までは、林の中を300m弱歩いていきます。
順路にライトが灯されていますが、暗がりが苦手な方は、少々心細いかもしれません。
そんな方は、展示会場まで距離の近い「駅前入園口」から入場なさってください。

楽寿園 夜菊観賞

仏花のイメージが強い菊の花でしたが、菊花展では鮮やかに咲き誇っている菊を芸術作品として楽しむことができました。
菊鑑賞初心者の私ですが、奥が深い菊の世界にどっぷり魅了されてしまいました。

楽寿園 菊花展

基本情報

 
  • 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により変更する場合もございます。
    お出掛け前に、現地にご確認ください。

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