富士山の噴火によってできた縦穴型の溶岩洞窟「鳴沢氷穴」
探検気分で氷柱や玄武岩質溶岩群を見ることができます

鳴沢氷穴

鳴沢氷穴

Yusuke Kawasaki

  • 天然記念物に指定されている縦穴環状型の溶岩洞窟
  • 入口付近は、特に天井が低く、急な階段もあるので、要注意
  • 洞窟内は平均気温が3度なので、夏でも涼しい
  • でかい氷柱が見たいなら、4月頃がお勧め

「鳴沢氷穴」は、総延長156m、幅1.5~11m、高さ1~3.6mの縦穴環状型の溶岩洞窟です。
今から1,150年以上前の864(貞観6)年、富士山の側火山・長尾山が噴火したとき、流れ出た溶岩が冷めて収縮し、内部にあったガスが噴出したため、空洞となってできたものです。
1929(昭和4)年12月17日には、旧文部省により天然記念物に指定されています。

「鳴沢氷穴」は横に長い「富岳風穴」とは違い、アップダウンが比較的多く、最深部との高低差は20ⅿほどあります。
入口から一歩入ると、いきなり急な階段が出現するので、一歩一歩ゆっくりと下っていきます。
また、洞窟入口付近は特に天井が低く、子供でも頭をぶつけてしまう恐れがあるので、注意して進みましょう。
スニーカーなど動きやすい服装で、探検するのがおすすめです。
心配な方は、ヘルメットや長靴を無料で借りることができます。

洞窟内は平均気温が3度なので、夏でも涼しくなっています。
その為、地下21mにある「木の池」では、つらら、氷柱や玄武岩質溶岩群を見ることができます。
冷蔵庫がなかった時代、天然の氷を洞窟内で切り出し、氷の貯蔵庫として活用されていました。
江戸時代には、この氷を幕府に献上していたこともあるそうです。
現在は、毎年冬に四角い氷を作り、当時の様子を再現しています。

氷の壁付近には、青く幻想的にライトアップされた氷柱が見られます。
氷柱というと寒い冬に大きくなると思われますが、実は4月頃が一番大きく成長します。
毎年秋になると氷柱は雨で溶けてしまいますが、冬にはまた自然に水滴が凍って成長し始めます。
年によっては、直径50cm、高さ3mもの氷柱が出来上がります。

氷穴内部には「地獄穴」と呼ばれる小さな穴があるので、ぜひ覗いてみてください。
地獄穴がどこまで続いているのか不明ですが、伝説によると相模湾にある江ノ島の洞窟に抜けられると伝えられています。
一方、江ノ島にある洞窟でも富士の麓の洞窟に続いているという言い伝えがあるそうです。

住所 山梨県南都留郡鳴沢村8533
TEL 0555-85-2301
お休み 年中無休
営業時間
駐車場 100台(無料)
アクセス

中央道河口湖ICから約11.5km(約20分)

富士急行河口湖駅から
「鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス」乗車
「鳴沢氷穴」下車
(約30分)

料金 大人 ¥350 小学生 ¥200
 
  • 2018年6月1日
  • 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により変更する場合もございます。 お出掛け前に、現地にご確認くださいませ。
 
 
 
 
 
 
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