「日本三大ダルマ市」の一つに数えられる「毘沙門天大祭」の2019年の様子を徹底レポート!

2019年 毘沙門天大祭


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毘沙門天大祭
  • 約500軒の屋台が並び、県内外から数十万人もの人が訪れる日本最大規模の「ダルマ市」

「毘沙門天大祭」は毎年旧暦の1月7日~9日に開催され、聖徳太子が作ったとされるご本尊・毘沙門天王が裟婆(しゃば)に下りるとされる、この3日間に願掛けをすると特にご利益があると云われています。

この祭りの名物は、全国各地のダルマが並ぶ「ダルマ市」。
この地域は江戸時代から製紙業が盛んで、その製造過程で余った紙を利用して作ったダルマを大祭で売るようになったのが、始まりとされています。
今では、地元発祥の「鈴川ダルマ」の他、「高崎ダルマ」や「松本ダルマ」など全国各地から約50軒のダルマ屋台が出店し、群馬の高崎(1月)、東京の深大寺(3月)と共に「日本三大ダルマ市」の一つに数えられています。

期間中は、食べ物や娯楽の屋台も、吉原駅から1㎞に渡ってズラ~ッと並びます。
その数、なんと約500軒!
「東海一の高市(たかまち)」とも呼ばれ、毎年、県内外から数十万人もの人が訪れます。

現地レポート

「毘沙門天大祭」のチラシ

毘沙門天大祭 チラシ

「毘沙門天大祭」には毎年、県内外から数十万人もの人が訪れ、大変な人混みとなります。
期間中、参道は混雑を避ける為、右側通行となります。

毘沙門天大祭 参道

鳥居

境内に鳥居があるので勘違いし易いのですが、ここは「香久山 妙法寺(こうきゅうざん みょうほうじ)」という立派なお寺です。
くれぐれも、お参りの時に拍手をしないように気をつけましょう。

毘沙門天大祭 鳥居

ダルマ屋台

このお祭りの名物は、全国各地から大集結するダルマ屋台。
地元発祥の「鈴川ダルマ」の他、「高崎ダルマ」や「松本ダルマ」など毎年約50軒出店します。

毘沙門天大祭 ダルマ屋台

鈴川ダルマ

この周辺地域で作られたダルマは、「鈴川ダルマ」と呼ばれています。
目鼻立ちがやさしく、この地域特有の表情をしています。
筆で書いたダルマ以外に、馬の毛で眉や髭を付けた髭ダルマも販売しています。

毘沙門天大祭 鈴川ダルマ

ダルマと言えば赤色が定番ですが、祭りでは様々な色のダルマが売られています。

お店ごとに色や表情、形が違うダルマが並び、実に選び甲斐があります。


ダルマの色による御利益
家内安全 厄除け 勝負運UP
金運&幸運UP 夢の実現
無病息災 精神安定 才能開花
学業向上 才能向上 仕事運UP
健康長寿 気品UP 品格向上
ピンク 恋愛成就 愛情運&魅力UP
金運向上&安定 仕事運UP
学業成就 才能向上 受験合格 目標達成
商売繁盛 事業繁栄 社運隆盛

幸運や金運をかき集める縁起物、熊出も売られています。

毘沙門天大祭 熊出

古ダルマ納所

古いダルマを納める「古ダルマ納所」も大変な人混み。
焼却料は1体につき¥300以上の金額を、お気持ちで納めます。

毘沙門天大祭 古ダルマ納所

ダルマ開眼

本堂の左側では、お寺のお上人達がダルマの片方の目を入れる「ダルマ開眼祈祷」を受け付けています。
もちろん、自身で書いてもいいのですが、ここで書いてもらうと更にご利益があるということで、毎年、多くの方が並びます。
1時間や2時間の待ち時間は、当たり前!
この長蛇の列も、この時期の風物詩となっています。

毘沙門天大祭 ダルマ開眼

私が訪れたのは初日の午前10時頃でしたが、祝日ということもあり、すでに90分待ちとなっていました。

ダルマ開眼の手順は次の通り。

整理券配布所で整理券をもらう
「ダルマ開眼申込書」に記入する
整理券の番号が呼ばれたら、受付前に並ぶ
ダルマのサイズを確認
受付に、ダルマと「ダルマ開眼申込書」、開眼料を渡す
ダルマ開眼祈祷
アナウンスで名前を呼ばれたら、ダルマを受け取る
毘沙門天大祭

開眼料はダルマの大きさによって異なり、大きなものだと¥10,000かかるものもあります。

毘沙門天大祭 開眼料

龍神香炉堂

境内の中央には、屋根に乗る龍が目を引く香炉堂があります。
異国の寺のような鮮やかな装飾。
煙が龍となり、願いを天まで届けてくれるそうです。

毘沙門天大祭 龍神香炉堂

自分の悪いところに煙をかけると良くなるとされているので、私も顔と頭を中心に…

毘沙門天大祭 龍神香炉堂

"一粒万倍の功徳"を求め、本殿前も大変な人混みです。
私も列に交じって、あれやこれやと色々としっかりお願いしてきました。

毘沙門天大祭 本殿

本殿内には、「笑うセールスマン」の喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)ばりの笑みを浮かべる大きなダルマが…
その表情…、気になります。

毘沙門天大祭 本殿内ダルマ

洞窟七福神堂

本堂の左脇には「洞窟七福神堂」があり、ここにも長蛇の列ができています。
洞窟内は、洞窟七福神の他にインドやチベットの毘沙門天も祀られ、エキゾチックな雰囲気。
洞窟受付所で入堂料(大人¥300、小人¥100)を支払うと台紙を渡されるので、そこにスタンプを押しながら順に回り、福印集を完成させます。

毘沙門天大祭 洞窟七福神堂

洞窟の塔にも、意味深な眼差しの瞳が…
この目は仏陀の眼とされ、世界を過去から未来まで見渡しているそうです。

毘沙門天大祭 洞窟七福神堂の仏陀の眼

植木市

祭り期間中は植木市も開催され、ダルマ市と共に大変人気があります。

毘沙門天大祭 植木市

植木や球根はもちろん

毘沙門天大祭 植物の屋台

陶器や

毘沙門天大祭 陶器の屋台

農具なども売られています。

毘沙門天大祭 農具の屋台

また、本殿の右隣りにある錬成道場の通路を通って、建物の後ろ側に行くと…

毘沙門天大祭 錬成道場の通路

庭園では、占いも行われています。
手相のイラストを眺め、私もフムフムと一人で納得。

毘沙門天大祭 占い

「妙法寺」の海岸側に広がる広場には、娯楽の屋台が並びます。

毘沙門天大祭 射的や輪投げ

射的や輪投げなど、お子様と一緒に大人も懐かしみながら楽しめます。

毘沙門天大祭 大衆娯楽

広場のシンボルとなっている「ふわふわリス」の入場料は、1人¥300。

毘沙門天大祭 ふわふわリス

坂田菓子店

「毘沙門天大祭」の定番土産と言えば、鳥居前にある「坂田菓子店」のお菓子。
ここは1年のうち、大祭期間に合わせて4日しか営業しない珍しいお店です。
数年前から大祭前日も開店するようになりましたが、前日でも引っ切り無しにお客さんが訪れ、この期間しか手に入らないお菓子をみんな大量買いして帰ります。

毘沙門天大祭 坂田菓子店

私のお気に入りのお菓子は、豆をアメで固めた板状のお菓子「丹切(たんきり)」。
程よい固さと甘さで、ついつい止まらなくなってしまいます。
「とら巻き」や「招福魔滅」なども人気のお菓子です。

坂田菓子店

「香久山 妙法寺」はアジアンテイストの建造物が混在し、普段からエキゾチックな雰囲気を楽しめるお寺として有名です。
「毘沙門天大祭」の期間中は、更に多彩な屋台が加わり、アミューズメントパークのような賑やかさとなります。
富士市の冬の風物詩として毎年多くの方が訪れ、ダルマを購入しない方でもこの雰囲気を味わうだけで充分楽しめます。

毘沙門天大祭
 
開催日時 2019年2月11日(祝)2月13日(水)
開催場所 香久山 妙法寺(こうきゅうざん みょうほうじ)
住所 静岡県富士市今井2丁目7番1号
TEL 0545-32-0114
御祈祷
受付時間
初日 9:00~21:00
中日、最終日 8:00~21:00
アクセス

東海道線吉原駅より徒歩約10分

 
  • 2019年2月11日
  • 掲載する内容は正確性を心がけておりますが、現地の事情や状況の変化により当てはまらない場合もございます。 お出掛け前に、現地にご確認くださいませ。
 
 
 
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